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中年の亭主 「目がぼやけるから眼がねを買って 来たよ」女房 「どうォ、私がはっきり見える?」 亭主、だまって眼がねをポケットにしまいこんだ。
2 母親が入院し、家族が交代で病院に詰めて看病しているのだが、病勢がつのるとそのまま病室で一夜を明かすこともある。 疲れで息子が眠り込んだとき、よく朝母に 「お母さん、気分はどう?」 母は「お前のいびきがうるさかった」 それが母親の最後の言葉となった。 中村 明 『笑いのセンス』より
3 蒸し風呂のようなスタジオのなかで、何度やってもOKの出ない俳優に向かって、 「君たちいいよな、大根だから」 「・・・・・」 「芋ならとうにふけてるよ」 小津安二郎
4 歳は取りたくないですねぇ。男性のかたは、使えなくなる言葉があります。 「俺についてこい」 と言えなくなります、自分がついていく年齢です。
綾小路きみまろ
5豆ずくし「ご隠居さん、こんちはァ」 「おお、八っつァん、お上がり。なンだね?今日は-----」 ヘエ、ご隠居さんに一つうかがいてえんですが、夜這いってものがありますね。あいつンことを豆泥棒ともいうと聞いたんですが、どういうわけで、夜這いが豆泥棒ってんです?」
「ヘンなことォ持ちこんで来やがったナ。豆泥棒というのはナ、あア、女の----あのところをだナ、豆ってえんだ。ナ、だから、豆泥棒じゃァねえか」 「-----あっ、なるほど、豆ねえ、えへへッ、ちげえねえや、ご隠居さん、いい年して、よくそんなこと知ってるね、このスケベじじい!」
「なンだ、おまえが聞きに来たんじゃないか------」 「するってェと、うちのかかアなんかァ、さしずめ、何の豆だろうねえ」 「あア、おまえンとこのよめさんは、素人だからナ、白豆だな」 「ははア-----。すると、芸者なんかは----」 「もちろん、玄人だから、黒豆だ」 「フーン、じゃ、横丁の小唄の師匠みてエな大年増は?」 「ありゃァ、まア、ナタ豆てえとこだな」 「ナタ豆か。うまく言いやがる。下駄屋のお美代坊みてエな小娘は?」 「おしゃらく豆、ハジキ豆かナ」
「そいじゃ、ご隠居さん、天人、天女なンてエのは、なンの豆です?」 「あ、ありゃ、ソラ豆・・・」
定本艶笑落語 小島貞二編より
6 「少年老いやすく学成り難し」 をもじって 「中年老いやすくガクガクなりやすし」 車内広告
7 両国橋で連続して身投げ事件が起こる。 そこで、なんとか見つけてやろうと一生懸命見張っていた番人が、欄干をくぐる人を見つけて、取り押さえ、 「毎晩の身投げはおまえであろう」
8 足の速いのを自慢にしている男が泥棒を追いかけているのを見た人が、 「おまえさんに追いかけられたんじゃ、泥棒もたまったもんじゃないな。泥棒は今どのへんを逃げているんだ」 と声をかけたら、いかにも得意げに、 「あとから来る」
9 「中年になると、若い時よりも暑さ寒さに弱くなるものだ」 そこを通りすぎると次第に強くなり、 「ついには夏か冬かもわからなくなるまでに抵抗力がつく」 「最後には焼かれても何も感じなくなる」
10 ツッコミ 「あの家ではだれも働かないで食べている」 ボケ 「働かずに食べてばかりいたら胃病になる」 ツッコミ 「そういう意味ではなくて、遺産を頼りに暮ら しているのだ」 ボケ 「働かずに食べるから胃散が要るのだ」 ツッコミ 「銀行の預金で生活しているのだが、毎月 引き出しているとだんだん乏しくなる」
ボケ 「そのぐらいで金が無くなるなんて、いったいどこの銀行だ」 『貞操問答』 漫才より
イラストは 【Yahooコンピュータ(デジタル素材)】 【楽メディアマテリアルファーム コニカミノルタ】 【柚莉湖】 さんよりお借りしました。
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