笑い話 いろ色お色気小咄 2
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北斎 富嶽36景 深川万年橋下

色 気 小 咄 2
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小咄4 豆ずくし


「ご隠居さん、こんちはァ」
「おお、八っつァん、お上がり。なンだね?今日は-----」
ヘエ、ご隠居さんに一つうかがいてえんですが、夜這いってものがありますね。あいつンことを豆泥棒ともいうと聞いたんですが、どういうわけで、夜這いが豆泥棒ってんです?」
「ヘンなことォ持ちこんで来やがったナ。豆泥棒というのはナ、あア、女の----あのところをだナ、豆ってえんだ。ナ、だから、豆泥棒じゃァねえか」
「-----あっ、なるほど、豆ねえ、えへへッ、ちげえねえや、ご隠居さん、いい年して、よくそんなこと知ってるね、このスケベじじい!」
「なンだ、おまえが聞きに来たんじゃないか------」
「するってェと、うちのかかアなんかァ、さしずめ、何の豆だろうねえ」
「あア、おまえンとこのよめさんは、素人だからナ、白豆だな」
「ははア-----。すると、芸者なんかは----」
「もちろん、玄人だから、黒豆だ」
「フーン、じゃ、横丁の小唄の師匠みてエな大年増は?」
「ありゃァ、まア、ナタ豆てえとこだな」
「ナタ豆か。うまく言いやがる。下駄屋のお美代坊みてエな小娘は?」
「おしゃらく豆、ハジキ豆かナ」
「そいじゃ、ご隠居さん、天人、天女なンてエのは、なンの豆です?」
「あ、ありゃ、ソラ豆・・・」

定本艶笑落語 小島貞二編より

小咄5 早合点


えー、世の中には、早合点、早のみこみするかたが、よくいらっしゃるもので-----。
馬子が馬に粗朶そだ(薪にする木の枝)をたくさん積んで売りに参りました。
馬子 「旦那さん、粗朶はいらんかね、安く売っておくべえ、買ってくらッせえ」
亭主 「買っておきたいが、ちょうど肝心の、穴のあいたものが内にないから、ダメだよ」
馬子ハタと手を打って、
馬子 「はァ、かみさんが留守かねェ」

定本艶笑落語 小島貞二編より

小咄6 さつま芋


十七、八ンなる下女が、台所で何かゴソゴソやっておりましたが、そこにありましたさつま芋、ちょうど手頃な奴を一本、ソーッと袂へかくして出てゆきます。そうして雪隠(トイレ)へはいる・・・。
庭で薪わりをしながら、こいつを見ておりました権助が、「あら、妙だな」てんで、仕事の手を休めて、うしろからソッと行って、雪隠の窓の下の明りとりのところからのぞいてみるてえと、下女ァナ、 さつま芋をにぎって、しばらく指先の感触をたのしんでおりましたが、そのうちに自分の穴へとあてがいます。
あてがっているうちに、スポッと入る。芋の長い奴を持ってくりゃァよかったのに、短くて丸い奴を持って来たもんで、そっくりかくれんぼしちゃったんですナ。さァ大変!指ィつっ込んだが、出て来ません。しばらく考えておりましたが、下女は何やらうなずきましてナ、にぎりこぶしをかためて、お尻の上をストンと叩く。
するってえと、芋ァスポンととび出して、のぞいておりました権助の、眉間のところへドサーン!
腰をぬかした権助ァ、思わず、
「わッ、イモをつぶした!」

定本艶笑落語 小島貞二編より

小咄7
モチモノ


えー、あまりモチモノは立派でないのに、あの道は好きという方はいらっしゃるもので。
ご婦人をくどいて寝た夜、さあ真価を見せるのはこのときとばかり、左三、右三、九浅一深、腰もくだけよと秘術をつくし、
男 「どうだい、いいか、いいか」
ときく。女、鼻声で、
女 「早くゥ、指じゃないのを、入れてよ」

定本艶笑落語 小島貞二編より

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