笑い話 いろ色お色気小咄 1
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北斎 富嶽36景 赤不二

色 気 小 咄 1
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小咄1 突ッとおし


えー、嫁いだばかりのお嫁さんが、仲人ンところへかけこんで参りまして、
「あのう、お願いでございます。私は、もうもう辛抱はできませぬ」
「え、どうした?喧嘩には、ちと早すぎるじゃァないか、えッ?」
「はい、ほかに不足はございませぬが、あの人は以前から陰間買い(ホモ)のくせがございまして・・・・」
「はてナ、それはもう慎む約束だ・・・」
「いえ、それは慎んでおりますが、あの・・・酔って帰りますと、私の前にかからず、後ろばかり攻めるのでございます」
「え、後ろばかり?ウーン、それはいかんな。よしよし、いずれ、折りを見て、わしから言って聞かせよう」
「それでは間に合いませぬ、今夜も、あの・・・寄合があるというので出かけましたので、酔って帰るに違いございませぬ。私、とても我慢ができませんので・・・」
「困ったナ、それは・・・。よろしい、それじゃ今夜だけは、仲人のつとめとして、わしが代わろう。おまえさんは、私の家でやすんでいなさい・・・」


仲人もツラいものでございまして、その夜は、お嫁さんの代わりに、お嫁さんの夜具へはいって、待っている。
それとも知らず帰って来た亭主が、酔ってますからナ、暗い中ですっかり嫁さんだと思って後ろから攻めかかる。
「おやア、今日はまた、かくべつ、よい味じゃ。ありがてェありがてェ、ひとつ、しこたま、コマしてやろう・・・」
てンで夢中になっている。そのうち何げなく前へ手をまわした亭主、仲人の一物にさわりまして、キモォつぶして、
「南無三、突きとおした・・・」

定本艶笑落語 小島貞二編より

小咄2 蚤と虱


の 「おめぇのほうにもいろいろあるだろう?」
し 「ああ、俺ァほんの二,三日前よ、あぶなくいのちびろいをしたばかりよ」
の 「へえ、どうしたい?」
し 「まァ、きいてくれ。湯ゥ屋でひょいと取っついた着物の女がよ、随分色の白い、.い、餅肌のいい女だ」
の 「うまくやりやァがったな。で、どうしたい?」
し 「上のほうから下のほうへと、だんだん這ってゆくてえと、やがて草むらん中へ入 り入り込んじゃった。草むらてえより、ありゃァ森だな・・・」
の 「ほう、ほう・・・」
し 「森をやっとこさ抜けて、しばらく行くてえと、こんだァ沼み てみてえなところへ出て、そこから生あったかい水みてえ なえなものが、ペチャペチャと出ているんだ・・・」
の 「ほう、ほう・・・」
し 「そこを渡るにゃァ、俺の体じゃ広すぎる。でも土手があ るあるから、さて、右回りにしようか左回りにしようかと、考えてるところへ、おめ えめえ!」
の 「急に大きな声をしたな、どうしたい?」
し 「そこへ、大入道だ。物凄い大入道が、いきなり立ちゃァがって、頭から体ごとそのその沼の中へ、『こんにちは』も言わねえで、ズブッと突っ込んで来やがったた たた。いやァ、おどろいたのなんの・・・。入ったと思ったら、こんどはすぐもどって きて来やがった。入ってもどって、入っては出る・・・そんなことをしばらくくりかえ ええしているうちに、沼の水かさがドーッと増して来た」
の 「洪水だな、そりゃァ。逃げねえと危ないぜ」
し 「逃げようと思ってもおめえ、水で足ァ取られる、体ァ押し流される。おまけにこち とちとらァ、泳ぎは苦手と来てるから、水の中でアップアップ・・・。こりゃァ、とても だもダメだ、神さま仏さまとおがんだ途端・・・・」
の 「どうしたい?」
し 「うん、紙(神)のおかげで、助かった」

定本艶笑落語 小島貞二編より

小咄3 天野屋利兵衛


えー、元禄も十五年となり、吉良邸討入りのときも近づきましたある日、大石内蔵助は、義侠の商人天野屋利兵衛をたずね、利兵衛の家に泊ります。
えー、ところでこの利兵衛の家に、ちょいと、この・・・渋ッ皮のむけた女中が一人おりましてナ、なンしろ利兵衛は、ここしばらくはヤモメ暮らしでございます。
「あア、毎晩毎晩、自分の膝ッ小僧ォ抱いて寝るのは、かなわんなア。よし、今夜ァひとつ、あの女中をコマしたろかい」
てンで、女中が手水場に立ちましたあいだに、こっそり女中部屋に忍び込み、ふとんにもぐりこんで女中の帰りを待っております。


思いは同じ大石内蔵助、ここンとこ忙しくて祇園にも通えず、モヤモヤしてるところへ、昼間、あの女中を見ましたから、もう我慢ができません。これまた、女中部屋へ忍び込むと、くらやみの中で、ふとんにもぐり、やにわに股の間に手を突っこんだ・・・・。
ウワァと相手がはね起きたかと思うと、
「天野屋利兵衛は、男でござる!!」(ハイレベル)

定本艶笑落語 小島貞二編より

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